名古屋城の本丸御殿は、慶長20年(1615年)に尾張藩主の住居・藩の政庁として完成した御殿です。障壁画や飾り金具で絢爛豪華に飾られ、かつては「近世城郭御殿の最高傑作」とたたえられ、昭和5年には天守とともに城郭建築として国宝第一号に指定されました。昭和20年の空襲で焼失しましたが、平成21年から復元工事が始まり平成30年(2018年)に完成。往時の姿を忠実に復元した空間が、名古屋城の観覧料のみで見学できます。
近くを通ったので立ち寄り、はじめての本丸御殿へ
近くを訪れる機会があり、午後から別の予定があったため目の前にあった名古屋城に立ち寄りました。以前にも来たことがあったのですが、今回はじめて本丸御殿の見学ができました。
訪問日:2025年10月

訪問時は天守閣は木造復元工事中のため入れませんでしたが、通常の名古屋城観覧料のみで本丸御殿まで見学できます。入館時間は午前9時から午後4時まで。入口は2か所あり、玄関・表書院・対面所・上洛殿を見学できる「中之口部屋横出入口」と、湯殿書院・黒木書院を見学できる「湯殿書院前出入口」に分かれています。

上洛殿 狩野探幽が描いた障壁画と金キラキラの豪華空間
本丸御殿のなかでもっとも絢爛豪華な空間が「上洛殿」です。寛永11年(1634年)に三代将軍・徳川家光の宿泊に備えて増築されたもので、江戸時代には「御成書院」とも呼ばれていました。当時33歳の狩野探幽によって描かれた「帝鑑図」や「雪中梅竹鳥図」などの障壁画は傑作とされており、細部まで贅の限りが尽くされた将軍ゆかりの空間です。
狩野派といえばやっぱり虎、という迫力の襖絵から、凝った天井の作り、欄間、飾り金具まで——とにかく全部キラキラです。フラッシュなしで写真撮り放題なので、ついたくさん撮ってしまいます。



やはり虎の屏風は迫力
豪華な欄間や内装。

装飾の美しい金具
黒木書院・湯殿書院 ガイドつきツアーがあり
湯殿書院と黒木書院は、湯殿書院前出入口からガイドさんの説明つきのツアー形式で見学します。別の入口に並び、人数が揃ったら一緒に入る仕組みです。平日でも20分ほど並ぶ人気ぶりでした。
湯殿書院は将軍専用の浴室です。現代のような湯船ではなく、外で沸かした湯の蒸気を内部に引き込む蒸し風呂形式で、サウナのような構造になっています。
黒木書院は、清須城にあった家康の宿を移築したとの伝承が残る建物です。本丸御殿の他の部屋が総ヒノキ造りなのに対し、こちらは良質な松材が使われており、その色から「黒木書院」の名がつきました。水墨画が描かれた落ち着いた雰囲気の空間で、上洛殿の華やかさとは対照的な静けさがあります。

本丸御殿のキラキラ感と違いとても落ち着いた雰囲気のお部屋です。
ガイドさんの説明を聞きながら見られるので背景知識も深まり、お得感があります。
隅櫓・庭園散策
隅櫓や庭園の散策も楽しめます。城郭の雰囲気をのんびり味わいながら歩くのも気持ちよかったです。
西の丸御蔵城宝館 障壁画の企画展とお土産が買える
西の丸御蔵城宝館では名古屋城ゆかりの文化財を展示する企画展が定期的に開催されています。ミュージアムショップもあり、お土産も買えます。
訪問時は障壁画の展示が行われていました。

まとめ 名古屋観光で名古屋城を訪れるなら本丸御殿は必見
1日では回りきれないほど見どころの多い名古屋城ですが、本丸御殿の狩野派の障壁画の豪華さは格別です。特に将軍ゆかりの上洛殿は、狩野探幽による障壁画や飾り金具のきらびやかさが圧巻で、復元とは思えない完成度です。ガイドつきで見学できる黒木書院・湯殿書院も見応えがあり、名古屋城を訪れる際にはぜひ本丸御殿まで足を運んでみてください。
基本情報
| 名称 | 名古屋城 本丸御殿 |
| 住所 | 〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1-1 |
| 入場料 | 大人 500円 中学生以下 無料(本丸御殿は観覧料に含む) |
| 開館時間 | 9:00〜16:00(本丸御殿の入館は午前9時〜午後4時) |
| 休館日 | 12月29日〜1月1日 |
| アクセス | 名古屋市営地下鉄名城線「名古屋城」駅 7番出口より徒歩5分 |
| 公式サイト | 名古屋城公式ウェブサイト |




