すみだ北斎美術館は、葛飾北斎とその作品を専門的に扱う美術館です。企画展では北斎作品だけでなく浮世絵版画の技術の歴史も学べ、訪問時は「常設展プラス」で『北斎漫画』をはじめとする絵手本のレプリカを実際に手に取って見ることができました(2026年8月30日までの期間限定展示)。両国駅から徒歩10分弱とアクセスも良く、企画展と常設展を合わせて1000円で楽しめるコストパフォーマンスの高い美術館です。
訪問時期:2025年12月
企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」
企画展期間:2025年12月11日~2026年2月23日
ずっと行きたかったすみだ北斎美術館に、天気の悪い日でしたがようやく訪れることができました。両国駅から歩いて10分弱ほどの場所にあります。
お天気が悪い平日でしたが、そこそこ混んでいました。駅からやや離れたこぢんまりとした美術館なのに、外国人の割合が非常に多かった印象です。やはり世界的に北斎は人気だと実感します。
訪問時の企画展は「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」で、北斎の作品だけでなく、木版画の歴史全体がわかる構成になっており、想像以上に面白い内容でした。

浮世絵版画の技術に圧倒される
特に印象的だったのは、多色刷りの錦絵の技術の素晴らしさです。ぼかしの技法や当時の風俗を描いた作品、明治以降の浮世絒の変遷など、展示の種類も多岐にわたり飽きることがありません。
さらに興味深かったのは、現代の作家がこの伝統的な木版画の技術を受け継ぎ、新しいアート作品を生み出している展示でした。江戸時代の技術が現代にも脈々と受け継がれていることに感動しました。
前期と後期で展示内容も変わるので、期間中にできればもう一度行ってみたいと思います。

常設展プラス:隅田川両岸景色図巻(複製画)と北斎漫画
常設展プラス期間:2025年12月9日~2026年8月30日
常設展プラスでは、「隅田川両岸景色図巻」の美しい複写が展示されていました。隅田川周辺に生きた北斎ならではの作品で、地域との結びつきを感じられます。
『北斎漫画』を手に取って見られる贅沢(期間限定)
今回の「常設展プラス」の特別展示として、『北斎漫画』をはじめとする北斎の絵手本のレプリカ約15冊を、実際に手に取って見ることができました。これは期間限定の展示なので、興味のある方はぜひ期間中に訪れてみてください。
以前、11月に「北斎のしわざ」展で大量の北斎作品を見ていましたが、レプリカとはいえ本の形で手に取れるのは格別でした。ページをめくりながら、細かい描写や構図を間近で観察できます。これを家に欲しい!と思ってしまうほど。複写して練習していたら、絵が上手くなるかもしれないと想像が膨らみました。現代でも通じる絵の描き方が、北斎の技術には確かに存在しています。それが何百年も前に確立されていたことに、改めて驚かされました。
北斎について深く学べるコーナー
常設展には北斎の生涯や作品について学べるコーナーもあり、見どころ満載です。企画展と常設展を合わせて、充実した時間を過ごすことができました。

アクセスと北斎ゆかりの地散策
すみだ北斎美術館は、両国駅から徒歩10分弱の場所にあります。訪問日は天気が悪かったのですが、帰りは錦糸町駅まで歩いてみました。こちらは両国からの倍ほどの時間がかかり、少し疲れましたが、天気の良い日なら「北斎通り」を通って北斎ゆかりの地を巡る散歩コースとして楽しめそうです。
北斎ゆかりの地マップ
基本情報
| 名称 | すみだ北斎美術館 |
|---|---|
| 住所 | 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2 |
| 入場料 | 常設展(基本的な料金) 一般: 400円 高校生・大学生・65歳以上: 300円 中学生以下: 無料 企画展観覧料:企画展ごとに設定 |
| 開館時間 | 9:30~17:30(入館は17:00まで) |
| 休館日 | 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
| アクセス | ・JR総武線 両国駅東口より徒歩9分 ・都営地下鉄大江戸線 両国駅A3出口より徒歩5分 ・JR総武線・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅北口より徒歩15分 |
| 公式サイト | すみだ北斎美術館公式サイト |
アクセスマップ
まとめ
すみだ北斎美術館は、葛飾北斎の作品を深く楽しめるだけでなく、浮世絵版画の技術の歴史や現代への継承まで学べる充実した美術館です。訪問時の「常設展プラス」では『北斎漫画』などの絵手本を実際に手に取って見られる貴重な体験ができましたが、これは2026年8月30日までの期間限定展示です。興味のある方はぜひ期間中に訪れてみてください。
企画展も定期的に内容が変わるため、何度訪れても新しい発見がありそうです。1000円でこれだけの内容が楽しめるのは非常にお得だと感じました。北斎ファンはもちろん、浮世絵や日本美術に興味がある方なら、必ず満足できる美術館です。ぜひまた訪れたいと思います。
